仕事の話

株式会社LIG主催セミナー【デザインと抽象 — 手を動かす「前」に行うと、変わるもの —】を受講しました!

みなさんこんにちは🌞

今回は、先日参加した株式会社LIG主催のセミナーについてお話しさせていただこうと思います。

ぜひ最後まで見ていただければ幸いです☺️

セミナーの概要

セミナー名:デザインと抽象 — 手を動かす「前」に行うと、変わるもの —】

日時:2024年1月17日 20:00~21:30 @ONLINE

司会:宇都宮翔太さん(株式会社LIG Digital Education部)

※苗字が同じなので、以降フルネームで記載させていただきます。

このセミナーを受講しようと思ったきっかけ

Webisに入社して、デザイン業務に携わる中で、

いつも最初に決めたコンセプトが、制作中にぶれる感覚がありました。

そもそもデザインをする前にどんな準備をするべきなのか、

他のデザイナーさんがどのような手順を踏んで情報をデザインに落とし込んでいるか知りたいと思い、

今回のセミナーを受講することに決めました。

印象に残っていること

デザインプロセスを入力・変換・出力と捉える

宇都宮勝晃さんはデザインを制作する過程には入力・変換・出力という3つ段階があると捉えておられました。

『入力』とはリサーチや要件定義のことで、お客様との対話を通して現状の課題を知ることもここに含まれます。

『変換』とはコンセプトメイキングのことで、入力で得た情報を、今回のお話の主題でもある抽象化を通して共通項を見出し、発想の転換を利用しコンセプトを設計します。

『出力』はコンセプトを基準にして、制作することです。

Webサイトのデザインから公開までの工程がここに含まれます。

制作過程を細かく捉えるのではなく入力・変換・出力と大きく3つに分けて捉えるのがとても興味深く、

入力・変換の時点で質が高く情報量も多い状態にしておくことで、出力される結果が変わるとお話しされていました。

やっぱり土台が大事なんだなと率直に感じました。

抽象化の過程

宇都宮勝晃さんは『抽象化』を情報を分別してまとめることだとお話しされていました。

セミナーでは事前に宇都宮翔太さんにインタビューされた内容を、

どのように抽象化されたのかを見せていただくことができました。

まずインタビューでは宇都宮翔太さんのお仕事について、ご自身について、これからについてという、

3つのテーマをもとに全12問の質問をされたそうです。

ステップ1では質問に対して得られた回答を1つ1つポストイット形式で抽出し、

ステップ2では抽出したポストイットを共通項でまとめタイトルをつけ(グループ①)、

さらにグループ①の共通項をまとめ大見出しをつけます。(グループ②)

今回のワークでは宇都宮翔太さんが回答されたエピソードを共通項でまとめてタイトルをつける作業を2度行い、

それらのエピソードからどんな印象を受けるか、形容詞でタイトルをつけたあと、

その形容詞に合うようなデザインを集めるという流れを見せていただきました。

抽象化されて最後に出てきた形容詞が、質問者を通して見た回答者の性格をあらわすものですが、

性格には比重があるので重要度や優先度を決める必要があるとおっしゃっていました。

また、多大な情報を扱う場合、

その情報が必要か不要かというフィルターで見ることがあるかと思いますが、

実務などでお客様からお聞きした内容は、最初の段階では必要・不要の判断を入れ込まない様にしていると教えてくださいました。

コンセプトを決めるために取り入れる情報量の多さに圧倒され、

また集められたデザインも「まさにその形容詞にぴったりだなぁ」と思う様なものばかりででした。

デザインされたものを言葉で置き換える力がないと、

ぴったりなデザインを集めることができないので、

デザインのインプットはもちろんですが、言葉・語彙のインプットの必要性を強く感じました。

自分の価値観が変わるくらい相手を知れたか

セミナーの中で『自分の価値観が変わるくらい相手を知れたか』という言葉がありました。

私はお打ち合わせをする時に、相手に失礼かも知れないとか、

改めて聞くべきではないと思って、質問できないことが度々あります。

現状数えきれないほどのWebサイトが公開されている中で、

その人らしさ・その会社らしさのある唯一性の高いWebサイトを作るためには、

自分の価値観に変化が出るくらい、相手を知る努力が必要で、

自分とお客様の関係性があったからこそ知れたことをデザインに落とし込む技術が必要だと感じました。

今回のセミナー受講を受けて、打ち合わせの準備や質問内容にもっとこだわりたいと思いました。

感想

まずセミナーの冒頭で、宇都宮勝晃さんの自己紹介があり、

今まで手がけられたデザインが流れた時に、

私がこれまで自然と目を惹かれたサイトばかりで引き込まれました。

『抽象化』という言葉について今まで深く考えたことがなく、

高校時代の受験勉強で『具体の対義語は抽象』と暗記していたので、

「具体は詳しいから抽象は詳しくないこと」と誤って理解をしていました。

なのでコンセプトを考える時に抽象化に似たことはやっていましたが、

その手順を踏む目的や、最終的にどんな要素を導き出さなければいけないのかについて理解できておらず、

ふわっとした状態で制作を始めてしまっていたんだと気がつくことができました。

初めて他社のWebデザイナーさんのワークフローを見て、

抽象化という工程がいかに大事かを思い知りました。

今回のセミナーを受けたのは、デザインをする前にどう準備するべきなのかが知りたかったからですが、

お話を聞いていると準備の質と量が比べ物にならない、

むしろ比べるのも申し訳ないほど違って、

現状を変えるためにやるべきことがたくさんあると感じました。

そしてコンセプトメイキングについての本も教えていただいたので、

本を読んで、より深みのある抽象化ができるWebデザイナーを目指します!!!

最後に

昨年の6月にセミナーに参加してから約半年ぶりの受講でしたが、

他のデザイナーさんがデザインに落とし込んでいく流れを見る機会がないので、

宇都宮勝晃さんのお話をお聞きして、またワークフローを見ることができて

とても貴重な経験になりました。

自分の好きなデザインを作られた方というのが何よりも光栄で、幸せな時間でした。

今からパンフレットを作るので、

早速抽象化を使ってデザインを考えてきたいと思います!

また気になるセミナーがあればどんどん参加していきます!

最後までご覧いただきありがとうございました🙇🏻‍♀️